心不全の症状が重いケースでは1歳未満でも手術を行い、症状が重くなければ2歳になるのを待ってから手術するのが一般的です。 人工心肺装置を使って酸素や血液の体外循環を確立したうえで、一時的に心拍を止めて手術します。 新生児開心手術例数はi期が16例, ii期が18例, iii期が28例であった. 心臓血管疾患は、症状がないまま病状が進行して、症状が現れた時には重症となり、時には死に至る大変危険な病気です。しかし、どんな病気があって、どんな症状で、何が原因かという知識を持つことで予防や対策ができるのです。 子どもの心臓病の70~80%が先天性の心疾患です。 先天性心疾患の種類は多く、まれな病型まで数えると40以上あります。重症な病気は、すぐに生死に関わりますから新生児期に手術が必要です。中等症の場合は、ある程度成長した小児期に手術が必要になります。軽症の場合には雑音があるだけで、正常の生活ができますから、手術は必要ありません。 一方、手術後の経過ですが、新生児期の手術の場合は、現在でも手術死亡率は高いです。小児期以降の手術成績は向上していて,手術死亡は、わずかです。また、成人期手術では、手術死亡は殆ど無く、手術後80%以上は長期間の生存をえられています。 9. 3.新生児手術と成績. 合併する上室性頻拍(副伝導路のことも多い)に対して治療が必要になることがあります。ただ軽症の方を除くと、多くは、心臓手術を行うことになります。ただ、新生児期を除くと手術成績は良く、手術後も長く生きていくことが可能です。多くの方は妊娠出産も可能です。 医師の紹介 神戸大学医学部を卒業後、小児外科・心臓血管外科・呼吸器外科全般を研修。さらに米国で小児外科の先端医療を学んだのち、帰国して関西地区にて幅広い疾患の診断・治療・研究に取り組んできた。その後関東へ赴任し大学教授として学生および後進の指導に努めてきた。 新生児期に緊急手術を必要とする疾患は、生まれ た直後に手術をしなければ胎外環境に適応できず、 子どもが命を落とすものがほとんどである。出生前 診断が難しい疾患もあり、その場合家族は生まれた 直後に子どもの疾患と手術の

子供の心臓手術は、大人の心臓手術に比べて難しいとされています。 大人の心臓病の多くでは、もともとの心臓は正常です。 長い間生きてきたことによる弁や動脈の故障が原因として挙げられ、故障した部分を戻すことが治療となります。 新生児手術は昨年、若干の減少を認めましたが、年間40-50例前後で推移しており日本有数の新生児手術を施行しています。全体死亡率も2%前後と良好です。 その他. 小さな動脈管開存では小児期に手術せず、大人になることがありますが、将来心不全、心臓内の感染の危険性もあり、手術をお勧めします。 手術は胸を小さく開けて、つながっている血管を分離します。 1984年1月1日から1998年12月31日までに国立療養所香川小児病院で施行した新生児先天性心疾患の手術例104例(手術回数109回)を5年間毎の3期に分類し, 手術成績の変遷をみた. 胎内では開存しているものが生後数時間以内に自然に閉鎖します。しかし、閉鎖せず開存する場合があります。新生児期に薬物で閉鎖を試みることがあります。それ以降も開存する場合には、大小に関わらず閉鎖術が必要です。カテーテルでの閉鎖も試みられていますが手術が原則です。 新生児期に緊急手術を必要とする疾患は、生まれ た直後に手術をしなければ胎外環境に適応できず、 子どもが命を落とすものがほとんどである。出生前 診断が難しい疾患もあり、その場合家族は生まれた 直後に子どもの疾患と手術の説明を一気に受ける。 新潟大学医歯学総合病院(新潟大学病院)第二外科では、新生児、小児(先天性心疾患)から成人にいたるまで、心臓外科(心臓血管外科)と呼吸器外科(肺外科)を中心に診療を行なっています。 岡山大学病院小児心臓血管外科は,先天性心疾患を持って生まれた患者さんに最高の外科治療を提供すべく設置されました。小児心臓血管外科は年間手術数が350例を有す国内有数の施設として,県内,中国四国地方はもとより,日本全国や海外からも患者の受け入れを行っています。 虚血性心疾患の手術は、心臓大血管手術の中で104例です。最近7年間の待機的単独冠動脈バイパス術319例の手術死亡率は0.3%です。左右内胸動脈を用いたバイパスを積極的に行っています。 小児心臓の専門医のいる病院に通院し、心電図、胸部レントゲン、心エコーなどの検査を受けましょう。また、手術を受ける前には入院して心臓カテーテル検査が必要です。 手術を必要とするような重度の先天性心疾患の代表的な手術は、「心室中隔欠損閉鎖術」と「フォンタン手術」の2種類です。 術後数日間は新生児集中治療室(NICU)に移され、医師と看護師の厳重な監視のもとでチューブや機械で状態を追跡されます。

その他、2015年疾患別手術成績等は年報からご覧いただけます。

・新生児から若年成人まで、あらゆる先天性心疾患の手術を行っています。 ・左心低形成症候群に対するNorwood手術、無脾症候群に対する総肺静脈還流異常修復術など、新生児重症開心術にも積極的に取り組み、成果を挙げています。