まもなく、乳癌手術後の放射線治療開始なのですが、オペから放射線治療までの期間が長いため、がん細胞が広がったり再発しないかと非常に不安です。問題ない期間なのでしょうか。<女性:49歳> 乳がんにおける「乳房温存療法」とは、乳房の温存手術(腫瘍のある部分を中心に切除手術をすること)+放射線治療の組み合わせのことです。 ここでは温存手術後に行われる… 乳がんの初期治療では、乳房温存手術後や乳房切除(全摘)手術後に、放射線療法を行うことがあります。目的は、手術後に乳房または胸壁、リンパ節に残っているかもしれないがん細胞を死滅させて再発を予防することです。 手術後の放射線療法は、温存した乳房や周囲のリンパ節からの再発を防ぐために行います。乳癌に対する手術の目的は目に見えるがんをとりのぞくことで、術後放射線療法の役割は手術で取りきれなかった可能性がある目に見えないがんを根絶することです。 そこで初めて治療開始となるのですが、乳癌の治療はおおきく4つに分かれます。 手術; 放射線治療; 抗がん剤(化学治療) ホルモン剤です。 この4つがさまざまに組み合わされて治療を形成すると思ってください。 下に代表的な流れを示します。 乳癌の治療は、手術、放射線、薬物療法などを組み合わせて行い、何通りものやり方があります。がんと診断されると、すぐに手術をしないと全身に広がってしまうのでは、と心配になるかもしれませんが、1~2ヵ月で急にがんが進展することはほとんどありません。 乳癌に対する放射線治療は、乳房温存術後の放射線治療、乳房切除後の放射線治療、再発部位(局所、骨、脳など)への放射線治療などに分類されます。 乳房への放射線治療は、リニアックという治療機械で行われます。 リニアックによる外部照射については 治療後数か月~数年後も、腕のむくみや肺炎、心筋炎などが現れることもあります。 乳癌の放射線治療中~終了直後に起こりうる副作用 X線は光の一種だと考えると、放射線治療によって真っ先に心配されるのは、照射する部分の皮膚への影響です。 術後の放射線治療の説明で、60日間、毎日通うと言われたと思います。他の方の質問の中に、放射線照射は 30回と書かれてあったと思いますが、乳がんのタイプによって 回数は違うものなのでしょうか?<女性:59歳> 乳がんの放射線療法は、x線をがん細胞に照射し、がん細胞のdnaを傷つけて死滅させたり、分裂を抑止したりする治療です。乳がんの手術後、再発予防として用いられます。本…
通常は乳癌手術後の放射線治療を行いますが、場合によっては手術前に行うことも。それぞれのタイミングでどのような効果がきたいできるのか解説します。 1.乳房手術後放射線療法ステートメント・化学療法を施行しない患者では,術後20週を超えないように行う。・化学療法の併用においては放射線療法開始前に化学療法を先行させるのが標準治療である。・化学療法と放射線療法の同時併用は,基本的に行わない。 乳がん手術後の局所再発を左右するのは、「がんの大きさ」と「腋窩リンパ節転移の状態」です。腫瘍(しこり)の大きさが5cm以上、あるいは腋窩リンパ節への転移が4個以上の再発リスクが高いグループでは、局所再発率は20~45%に達します。 乳がんの初期治療では、乳房温存手術後や乳房切除(全摘)手術後に、放射線療法を行うことがあります。目的は、手術後に乳房または胸壁、リンパ節に残っているかもしれないがん細胞を死滅させて再発を予防することです。